
去る2010年5月29日、一人のアウトサイダーがこの世を去った。
デニス・ホッパーである。
彼の名を一躍知らしめることになった1本の映画が『イージー・ライダー』であった。
ヴェトナム戦争によって疲弊し、殺伐となった当時のアメリカの素顔を
そのまま切り取ったような、勧善懲罰ではないリアリティを2台の
ハーレー・ダビッドソンでアメリカを漂泊する旅をつうじて表現した本作品は
アメリカンニューシネマの金字塔として今も語り継がれている。
デニス・ホッパーは監督、脚本、主演の三役をこなし、
物静かで哲学的なワイアット(キャプテン・アメリカ)に対して
粗野で直情的なビリーを演じる。
フロンティア時代のアンチヒーロー、ビリー・ザ・キッドに
なぞらえたワイルドな演技は、昨年公開の映画『ヘルライド』でも健在であった。
今回リリースしたバイカーシェード“Billy”の2作は映画『イージー・ライダー』で
彼が掛けていた2種類のモデルを再現したもので、製作にはコロンビア・ピクチャーズの
ライセンスを取得し、残された映像や資料などを検証。
日本人の顔に馴染むよう、絶妙なサイジングにて再現したものである。
以前から温めていた企画ではあるが、20世紀のカリズマの死によって奇しくも彼の
アウトサイダーとしての生き方に捧げるオマージュとなった。

