DURABLE CODE33 DOUBLE RIDERS JACKET
"It begins here for me on this road ....."
--すべてはこの道から始まった--
1953年に公開された映画『THE WILD ONE(邦題:乱暴者)』は、若き日のマーロン・ブランド扮する主人公、ジョニー・ストレイブラーが過去を回想する語りで幕を開ける。第二次大戦による好景気は物質的豊かさをもたらしたが、画一化した生活様式や古い慣習に、若者たちはストレスを燻ぶらせていた。そんな時代にやってきたこの映画の男たち--モーターサイクルで平和な町になだれ込み、町の秩序をかき乱す--に若者たちは魅せられた。暴力的シーンの連続が刺激的だったことは想像に難くないが、とりわけ彼らを熱狂させたのがカタチばかりのドレスコードをブチ壊すジョニーの服装、すなわち労働者階級しか身に着けないジーンズとエンジニアブーツ、下着として認識されていたTシャツの上にライダースジャケット、という野性的なスタイルだった。
少なくとも当時の社会では到底許容されない、〝不良の不良の服"はしかし、若者たちの圧倒的な熱量によってアメリカン・スタンダードの一つに昇華したのである。
トイズマッコイプロダクトは長年の構想の末に俳優、マーロン・ブランドの正式ライセンスを取得。服飾文化に革命を起こしながら、いまだ謎多きブランドの実名復刻をついに実現した。そう、冒頭の一節のようにすべてはマーロン・ブランド=アンチヒーローのスタイルから始まったのである。
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